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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2016/07/13

ただの剱立山縦走ではありません。第3話。

あ、いよいよ剱に向けて出発!
一服剱、前剱を経て本峰まで、上り下りを繰り返しながら5, 6時間の道程です。



一服剱の登りからいきなり鎖場が始まります。
以前に登ったのが昔すぎてすっかり忘れていますが、こんなにたくさんあったんですね。
しかしこのあたりの鎖場は不要かと思います。この程度をフリーで登れない人は来るべきではない。
そういうメッセージを発するのもありやと思います。
一服剱を登りきると、日本海側が開けます。
大日さまとも久々のご対面。
岩の印象ばかりが勝っている剱ですが、チングルマが満開でした。
武蔵谷。下の方は滝が出てしまっていて下れません。
前剱に向かって長い登りを地道に詰めていきます。
前剱の大岩を抜け、、、
剱沢がだいぶ下に見えるようになりました。
おやおや、雷鳥の赤ちゃん。三人兄弟でした。
前剱まで登るとようやく本峰を直接見れるようになります。
岩場もここからが本番。まずは鉄梯子を渡ります。
ここのところは妙に記憶に残ってますね。
平蔵谷はまだまだ上まで雪がつながっています。
平蔵の頭。ここをどう確保するかは悩みました。
鎖場を登ってきて、あまりスペースがないところで折り返して、

下ります。

2人くらいならまだしも、5人くらいを確保していると入れ替えをどうするかという問題が生じるので、
しばらく思案をしました。岩場の真ん真ん中でずっと泊まって考えられるのも閑散期ならでは。
今年は雪融けが早いので雪渓と岩壁の間をすり抜けて、、、
いよいよカニの縦這いです。
傾斜が完全に岩登りです。
鎖がありますが、ついついその横をフリーで登ってしまいました。
カニのたてばいフリークライミングで上がった息を整えているとそこにも花がありました。
こういうときに出逢う花って仲間意識を感じますよね。
これで難所は終わり!あとは登るだけです。
おやおやまた雷鳥さん。砂浴びをしていました。
そして、ようやく見えました。
無事登頂~。
峰宮の神様にお祈りします。
早月尾根は雲に浮かんでいました。


さあ、ここからが本当の本番。剱は帰りも大変なのです。再び岩場の連続に上り下りの繰り返し。体力技術ともに充実していないと無事に帰らせてもらえません。


下り始めてすぐ、さっそくカニの横這いに到着です。さすがの高度感!
そしてトラバースへ。
おや、最初の一歩が親切にマーキングされています。たしかにここはわかりにくいんですよね。

空に向かって聳え立つ岩塔。
お次はながーい垂直梯子。
下から見上げるとこの通り。
そうこうしているうちに雲が湧いてきました。
やはり北アルプスの西側は天気が変わりやすいですね。






下見しながらでだいぶ時間がかかりましたが、無事に帰ってきました。
翌日は立山を縦走して黒部ダムへ!
お楽しみに!


 
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