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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2016/07/11

ただの剱立山縦走ではありません。第1話。

た行きたいなーと思いながら久しく行けていなかった剱や立山をご案内することになり、下見で10年ぶりに登ってきました。交通費を節約しつつ、新ルートを開拓しつつ、トレーニングもしつつということで、黒部ダムを起点に周回してみました。どれくらいトレーニングになったかというと、3日間の累積標高差は登り下りとも約3000mで合計6000mです。わーお!我ながらすごい数字ですね。

さて、そんなわけで お話のはじまりはじまり~。


扇沢から黒部ダムへ。バスを降りたら誰も向かわない方へと足を進めます。
秘密の(笑)通路を抜けるとダムの賑やかさとは全くの別世界にワープ。
黒部らしい山々谷が目に飛び込んできます。
日電歩道を川まで下りて対岸へ。
この時期はほぼ観光放水で川の水量を維持しているようです。この水の濁りには心が痛みます。
下の廊下らしい道と谷です。
下の廊下の続きは右ですが、まだこの季節はお預け。左の内蔵助谷の道へと入ります。
人間が力業で切り開いた道を外れてより原始的な世界へ。何となくほっとします。
やはりこれが黒部本来の水の色でしょうね。

内蔵助平に到着。進路は右!
って、これだよね?
涸れ沢をひたすら進んでいきます。
岩を乗り越え倒木を乗り越え、最後の急登を登りきると、
この景色!
険しい山々と内蔵助平の対比がよいですね。
池ノ平方面の山々はお初にお目にかかります。剱との対比が面白いです。
どどん!
この角度の剱も初めてです。
梯子谷乗越からもこの通りの道。もう驚きません。
やせ尾根をはしごでひたすら下って谷筋へ。
剱沢雪渓が見えてきました。
あとは下って剱沢のスノーブリッジを渡るだけ。
って、あちゃー。
やっぱり8月上旬並み?
沢に下りるまでがまたひどい。落石の巣じゃないですか!
下りてみるとやっぱりちょっと。。。
徒渉できるならしたいけど、、、ちょっとなぁ。。。
一番厚いところは難とか持ちこたえられそうだったので、
結局、冷や汗をかきながらスノーブリッジを渡りました。
真砂沢ロッジに無事到着!
も、そこはブヨの天国でございました。
早々にテントに引きこもって中のブヨを退治して眠りにつきましたとさ。

 改めて登山道を整備してくださる方々のありがたさを感じるとともに、整備の行き届いていないルートやバリエーションルートを行くときにはいろんな技を持っていることがいかに大事かを思い知らされた1日目でした。たとえば、アイスクライミングの経験がなかったらスノーブリッジの上によじ登れませんでした。教養として浅くでもよいので広くいろんな知識や技術を持っていると、行動の選択肢も自由も広がるということを再認識しました。

明日は剱沢を登って剱岳にアタックです!
お楽しみに!


 
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